temporomandibular
顎関節症
顎関節症の原因とその影響
通常、咬むときに使用する筋肉は、上あごと下あごを結んでいいる部分(咬筋)で、この部分を伸縮させることで咬んでいます。この時、関節円板が上顎と下顎の間に介在し、クッションのような役割を果たし、骨への負担を軽減しています。これがあごの正常な働きです。
顎関節症は様々な習癖を原因とし、この関節円板がずれることによって引き起こされることがほとんどですが、かみしめ癖のある人は、筋肉自体が常に緊張し、乳酸がたまることで開口障害を引き起こします。
当院の顎関節症治療
「口が開きにくい」、「顎の部分が痛い」、「顎が外れそうになる」など症状はありませんか?
その場合顎関節症の疑いがあります。
大きく分けて顎関節症は、「関節」に問題がある場合と、「筋肉」に問題がある場合があります。
いずれも、日常の食いしばりや、歯ぎしり、ひじをつく癖などが原因の場合が多いですが、
関節に問題がある場合は、関節円板という顎にある軟骨がずれてしまった為に起こることがほとんどです。円板は通常上顎と下顎のちょうど間にありますが、それが前方にずれることによって、下顎の動きにひっかかり、動きを制限する事になり、口の開きにくさや疼痛につながります。
また、筋肉に問題がある場合、食いしばりの影響が大きく、常に上下の歯が当たることで咬む筋肉の疲労を招き、痛みがでたり、開口障害を招くことになります。上下の歯は2,3ミリ程度浮いているのが正常なのですが、筋肉に症状が出る方は、口を閉じると、上下の歯が当たるのが当たり前だと思ってらっしゃる方も多く、歯同士を離すようにしてから症状が無くなったという方も多くおられます。
治療としては、原因が関節の場合も、筋肉の場合も、夜寝るときにスプリントと呼ばれるマウスピースを着ける、開口練習といって、まっすぐ限界まで開口してまっすぐ閉める運動を繰り返し行う、(一日10回3セット位)または、筋肉のマッサージなどがあります。
体質的なものもありますが、食いしばりや歯ぎしりの原因はストレスといわれており、生活習慣を見直すことも非常に大切です。
当院の院長は顎関節症に関する論文で歯学博士を取得しており、専門分野の一つですので、もし症状があれば、是非ご相談下さい。
顎関節症対策として家庭で気をつけること
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食事の注意
「軟らかい食べ物を強く咬んでしまう」「食事時間が短い」「すぐに飲み込んでしまう」といった習慣には注意が必要です。一方、極端に固いものが好きな場合もリスクがあります。左右均等に咬むよう心掛け、丁寧に咬むことが大切です。
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頬杖の注意
頬杖は咬む力を強めることがあります。また、ハードな運動を行う場合も注意が必要です。運動中にくいしばりをしてしまう可能性があるため、唇は閉じても歯は食いしばらずリラックスする習慣をつけることが大切です。
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睡眠時の注意
就寝前のリラックスが最も重要です。楽しかった経験をイメージすると良いでしょう。また、枕の高さは適度に低めにし、緊張が取れる体位で眠るようにしてください。
院長よりメッセージ
当院では顎関節症の原因を正確に診断し、適切な治療を提供しています。リラックスした生活習慣と専門的なケアで、痛みや不快感の軽減を目指します。お気軽にご相談ください。